カラヨキでのウォーキング、そして心身の充実
わたしは日常的に、多くの時間を屋外で過ごし、年間を通じて毎週数回は
長いウォーキングをしています。
再びカラヨキに行くことになり、カラヨキのハイキングルートは
どんな感じなのか探ってみたくてたまりませんでした。
しかし、まず始めに海辺をもう一度訪れ、ラフヤアーチペラゴ(Rahja archipelago)
を眺めながら海岸をドライブしました。
空は澄みわたり、海水もこれ以上ないというくらいの青でした。
私たちは水によってかなり削られた崖を見つけ、しばらくそこにいることにしました。
私は崖のかけらの石に座って海を眺めることを楽しみ、アマヤは石を跨いでスキップする練習をしていました。海は目の前に広がる小さな島々とともにこれ以上ないほど素晴らしく、
太陽は水面に光を反射させながらダンスしているようでした。わたしは何時間もそこにいるかのように感じながら、しばしの間、崖に座って瞑想もしました。ただただ初夏の太陽と水辺のすぐそばにいることを感じるために。
水辺での時間を過ごすした後、私は森の遊歩道を散策しに行きたくなりました。
私たちは以前よりステキな場所だと耳にしていたシポンヨキ(Siiponjoki)近くの
ウォーキングルートまで車で下りました。
私たちはかなり砂で覆われ、小さな森の中の道より歩きづらい森の自然そのままの
遊歩道を歩いてゆきました。
シポンヨキ近くの森は、灰色のハナゴケやコケモモが点在している
乾燥した松の木々の森です。
川の近くにに差しかかると、森はさらに植物に覆われ、これから熟してゆく
たくさんのブルーベリーに気づきました。
これらのブルーベリーは口にするにはまだ早いのです。
でも、今年のブルーベリーシーズンになったらすばらしい果実になるとわかり、
私たちは嬉しくなりました。
アマヤとわたしはいつも夏に野生のブルーベリーをたくさん摘んで、
冬場に使うために冷蔵しているのです。
(ブルーベリーシーズンは、6月中旬から8月です。)
私はカラヨキを訪れる前に日本の森林セラピー、森林浴のオーディオブックを聞き、
ウォーキングの間に何か新しいこと(私にとって)を試す視点や興味をもたらして
くれたので、歩いている間、そのオーディオブックをずっと聞いていました。
また私は以前は決して試したことがなかったのですが、今回は森の中でただ静かに平らに横たわりたくなりました。そこで、私たちはただそこに横になり、木々のてっぺんを見上げてみました。
寝転がることで、地面をしっかり感じ、地球全体が私の体重を包み込んでくれているように感じたのです。
森に囲まれたカラヨキの地で体も心も十分な休息を得られた後、私はたちはようやく起き上がり、心地よい眠気を感じ、リラックスした気分になっていました。
森林浴のオーディオブックを聴いた後、私はまた午後の太陽でしっかり暖かさが
満ちた木の切り株を触りたくなりました。
私はこれまで実にたくさんの時間を屋外で過ごしてきましたが、近くで木々を
見ていただけで、こんなふうにしっかりと木のすぐそばで木々を見つめず、
たいていはただ通り過ぎていた気がします。
カラヨキでのその日の出来事は、私が森や木々とより深くつながるために
やってみたいことでした。そして、木々とのつながりが大好きになりました
フィンランドの森を堪能するもう一つの方法は、おが屑ーあるいはそれによく似た
柔らかなもので覆われた運動のための遊歩道を歩くことで、毎年闇が早く落ちる時期に
なるとライトを持って歩きます。
プルラタ(pururata)というこれらの歩道は、ほとんどの都市や町の近くで見つけることができるのです。(たとえ小さな村々にもあります。)
これらの歩道は夏から秋の間は表面さえも平らで歩きやすく、冬の間は、クロスカントリーやスキーのための道として整備されています。
これらの運動のための歩道は、オンライン上の地図で見つけることができますよ。
ちなみにこれらの写真はカラヨキのSanta’s Resort & Spa Hotel Sani 近くの
プルラタの歩道です。
冬には、スパやサウナでくつろぐ前に、クロスカントリースキーをする人々が道行く様子を想像してしまいます。
カラヨキは静かな海のそばに、ウォーキングや瞑想、リラクゼーションのために整備された遊歩道や自然の小道など、私たちをとりまくフィンランドらしい美しく穏やかな自然を満喫するための素敵な空間があるのです。
Monika Luukkonen
モニカ・ルーッコネンはフィンランドの生活文化専門家であり、ノンフィクションライターです。
モニカの最新作『マイタイム 自分もまわりも幸せになる「自分のための時間」のつくり方 』Discover 21 より2018年4月出版。
この著作で、彼女はフィンランド人がどのように働く親として家庭生活とキャリアを同時に成り立たせているのかお伝えできればと願っています。
「マイタイム」というコンセプトを皆さんの日常に加えることで、慌ただしい家族との生活に調和を見出し、あなたらしさを取り戻せるでしょう。
詳しくはこちらのリンクをご覧くださいwww.d21.co.jp/shop/isbn9784799322543
また、これまでの著作は次のとおりです。
『ふだん着のフィンランド 』
www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=31593
『フィンランド人が教えるほんとうのシンプル 』
www.diamond.co.jp/book/9784478069233.html
モニカはおよそ20年にわたり日本のマーケットでの経験があります。彼女はまた国際的マーケティングとセールス(例えばテレコムや医療技術、ビジネスコンサルティングなど)のバックグラウンドを有しています。
モニカは、日本とイギリスに二度ほど住んだことがあり、現在は彼女の故郷であるフィンランド北部のオウル市に娘と在住。
モニカは、読書、ウォーキング、瞑想や自然の中で過ごす時間を楽しんでいます。
よりモニカを知りたい方はツイッターやインスタグラムにて!
www.instagram.com/monikaluukkonen/
翻訳:Miki Kanda
写真:Monika Luukkonen